特集!!!
中瀬崇
『勝負』
黒黄のプライド
そしてなにより、チームのために
『音速の翼』が語る、自らの使命
編集 SH稲垣
どんな大男をも吹き飛ばす超強烈なハンドオフ、ディフェンスを切り裂く一瞬のスピード、抜きん出た決定力…。そんな規格外のプレーでトライを量産してきたこの男の心に、これまでになかった感情が芽生えている。
「今年はやっぱり試合に出たい、試合に出てBYの勝利に貢献したいですね。」。黒黄のプライド、そして何よりチームのために。『音速の翼』が語る、トライゲッターの自覚、自らの使命―

―後輩たちからは3浪について疑問があがっています。軽く経緯を教えてください。

中瀬:まず自分は中学出てから普通高校じゃなくて高専ってとこに進学しました。そこは5年制で工学の専門教育をするところで、僕は機械工学を専攻 していました。そこに4年間行った後中退して競艇選手を目指して競艇学校に行ったんですけど、プロにはなれなくて。そのあとバイトとかしてたんですけど、一昨年の4月 から予備校に通って去年大学に入学しました。

―なんでラグビーはじめたの?

中瀬:高専の2年の時に仲のいい友達がラグビー部にいたからですね。その時僕は部活をやっていなくて。別にラグビーがしたかった訳じゃないんです けど。実際入ったあともラグビー部は楽しかったけどラグビーは好きじゃなかったですし。

―じゃあなんでBYBに・・・?

中瀬:入学式の日の新歓に暇だったから行ったんですど、BYBの雰囲気が自分にフィットして。新しいスポーツ始めるのも大変だし、じゃあBYBに入ろうと。

―BYBに入ってラグビーに対する意識は変わった?

中瀬:最初は変わらずラグビーは好きじゃなかったですね。練習も嫌で。でも去年の秋頃、体が動くようになってからは楽しくなってきましたね。

―春シーズンも中盤に差しかかったけどここまでどう?順調?去年はけがしてたけど。

中瀬:今のところ腰の痛みもないし順調ですね。

―昨日は春シーズンのターゲット、武蔵大学戦だったけどどうだった?

中瀬:武蔵戦は正直ショックでしたね。あんなに点差がつくものかと。

―前半は28分まで得点なしでよく耐えてたよね。

中瀬:あの時点では今年はいけると思いました。こっちもチャンスがあったし。

―後半一気に崩れてしまった原因はなんだと思う?

中瀬:原因はいろいろあると思います。試合が土曜日で試合前に全体練習ができなかった事もあるし。とられ始めてから全体の集中力も落ちてましたね。

―完封されるかと思ったけど中瀬は1トライとったね。

中瀬:完全にラッキーですけど。まあああいう形とかインターセプトとかでもいいからとにかくトライして反撃したいと思ってました。

―ちなみに春シーズン、ここまでトライランキング暫定首位です(昭和大医学部戦、法政FRB戦、武蔵大学戦)。

中瀬:それはポジションに拠るところが大きいですね。個人的にはもっと勝負する機会が欲しいです。

―セットプレーから直接外に展開するとか?

中瀬:そうですね。

―今シーズンのテーマと言うか、1番意識しているのはどんなところ?

中瀬:やっぱり前のキャプテンの川井さんに言われたボールをもらうときのスピードですかね。100%のスピードでボールをもらうって言うのは簡単そうに思えて実はすごく難しい。なかなかできないです。あとは最近星さん(星島副将)にディフェンスを見張られてるんで、そこも意識してます。

―ちょっと待って。見張られてるってなに!??

中瀬:常にチェックされているというか。あの人俺のミスは見逃さないですからね(笑)

―セブンスではキャプテンお疲れ様でした。

中瀬:セブンスは楽しみにしてた大会だったし結果がだせてよかったです。欲を言えば本トーナメントで優勝したいですけど、タマリバの壁は厚すぎっ すね。

―関東協会のホームページには、中瀬の写真が「表彰を受ける野呂主将」と紹介されてるらしいね。大丈夫?

中瀬:まあここら辺が一日キャプテンの限界ですかね。

―今年は日吉主任ということで新入生勧誘を担当したけどどうだった?

中瀬:新歓の時期は大変でしたね。もうキャパ超えの連続です。でも今の3年が5人、2年が6人と少ないんでなんとしても人数を確保したかった。結果10人も入ってくれて良かったです。

―SFCでは成果あがらなかったね。

中瀬:うーん、SFCではやっぱ体育会行くやつが多かったですね。ホントはSFCで3人くらい欲しかったけど。

―ある程度仕方ないよね。カツオ(吉田勝臣)もがんばってたし。

中瀬:SFCの新入生を一番欲しかったのもカツオ達SFC組ですからね。あいつらが一番残念だったと思いますよ。

―ところで野呂主将ってどんな人ですか?

中瀬:酒の強さと性欲の強さは半端ないすね。1日3回とかはとても真似できないっす。あとやっぱりしっかりしてますよね。年は俺の方が上ですけど、ホントしっかりしてる。見習うとこが多いですね。

―今年チームが掲げたスローガン、責任感についてはどう考えてる?

中瀬:自分の役割をきっちり果たすってことですかね。具体的には時間を守るとか試合にコンディションをきっちり合わすとか。

―今年は2年生に上がって後輩もできたけど、かわったことある?

中瀬:ラグビーに対するモチベーションですかね。去年は正直レギュラーとりたいとかそういう気持ちはあんまりありませんでした。4年になった時に試合に出れればいいかなみたいな感じで。でも今年はやっぱり試合に出たい、試合に出てBYの勝利に貢献したい。そういう意味では今年入った後輩もライバルだと思ってます。

―じゃあ最後に一言いい?

中瀬:BYBを日本一に。そして野呂さんを漢に。筒井さん、尾見さんも漢に。

2008年5月18日 中瀬宅にて
インタビュアー SH稲垣
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