店員:注文どうします?
岡野―なんだ、ここ(川崎市内某所のお好み焼き屋)、半額+100円になったのか。この100円の痛みを和らげるためになるべく単価の高いもの頼んだ方が良さ気だな。じゃあめんたい玉で。えっ、一人につき一つ通常メニュー頼まないといけないの?
じゃあえのきバターお願いします。
金田:じゃがバターと豚玉お願いします。
長和:海鮮玉と…ほたてバターお願いします。
岡野―きょう丹羽さんと養田はどうしたの?
金田―養田さんは下痢で、丹羽さんは匠と服買いに行ってます。お互いに誕生日プレゼント買うらしいですよ。
岡野―あの二人面白いな(苦笑)
長和―金田さんは呼ばれてないんですか?
金田―うん、おれ丹羽組のオシャレ要員じゃないから。
岡野―他に何要員がいるのか気になるところだけど、丹羽組っていまどうなってるの?
金田―地下に潜って活動しているという設定になってます。
長和―茶番ですね、毎度のことながら。なんで丹羽組は解散するはこびになったんですか?
金田―まぁ、メンバー内の不和だよね。もうめっちゃくちゃだよ!
岡野―(笑)。しかしおれと金田と長和だけでメシ食うとか、かなり新しいメンバーだよね。
長和―斬新なメンバーは金田さんだけっていう説もありますけどね(苦笑)。おれ、岡野さんとはよく2人で話しますし。
金田―ホントかよ。おれ、すごい斬新なメンバーだと思うけど。
岡野―長和ってちょいちょい金田に挑戦的だよね。この前も合宿に向かう車の中で、「金田さんはとりあえず『金田さんカッコイイっす!』って言っておけばいい関係作れるから楽」とか言ってたよ。
金田―なっ、マジか長和!そういうところがホント許せん…
長和―え〜岡野さん、それいま言っちゃいます?(笑)
岡野―まぁたしかに長和とおれでメシ食うのはかなり初めてに近いよね。そして去年あんだけ金田組金田組うるさかった金田が、急に手のひら返してそんなこと(この3人が斬新なメンバーだということ)言うのはかなり意外っちゃあ意外だけど。
金田―まぁ今さら金田組にこだわってなんかいないですよ。
岡野―そもそも金田組ってどういう組織だったの?
金田―最初は武闘派集団のつもりでしたけど、長和の趣味が読書だと知って、「何考えてるんだかワケわかんねぇ奴らの組」みたいにしようと思いました。
岡野―マジでワケわかんねぇな。
長和―でもいまおれはあのときの金田組の繋がりを大事にしておけばよかったと後悔しています。去年からもっと金田さんと仲良くしておけば…
金田―そうだよね、もっと仲良くしておけばお前が引っ越す際に綱島に残るという選択も全然あったわけだし。っていうかお前が単位落としたのは金田組の絆を軽んじたからだよ。大部分、それだよ。
長和―はい、本当にそうだと思ってます。
店員―えのきバターとじゃがバターとほたてバターをお持ちしました〜
岡野―え、何コレ、じゃがバターとかって普通アルミホイルに入って出てくるもんなんじゃないの?
そこにあったのは陶器の皿にバターとスライスされたじゃがいもが乗っただけのものであった。
長和―店員曰くじゃがいもを円形に敷いて、その中央でバターを溶かしつつ焼くらしいです。
金田―…これポテトチップスじゃん。
長和―ポテトチップスの味は何が好きですか
岡野―おれはのりしおかな。
長和―やっぱりそうっすよね!おれものりしおが好きなんです!
岡野―なんていうか、磯の匂いが好きなんだよね、おれ。
金田―おれはコンソメパンチ!
長和―あぁ…、やっぱり、頭悪そうですね、金田さん。
金田―マジか(笑)
長和―なんか頭悪そうじゃないですか?コンソメパンチって響き。
岡野―カンソメパンツ!(外国人風に)
長和―カンソメパンツ!
金田―えのきバター醤油も普通に美味しいですね。でも、やっぱりほたてバターが一番おいしいですね。
岡野―さすが長和、これ頼んだのわかってるね!
長和―おれが1番、岡野さんが2番、金田さんがドベってことですね、頼んだ食い物への理解度的に。
金田―っていうかさ、このホタテ小さくね?おれ今までの人生で手のひらサイズくらいのホタテとか食ってきたんだけど。
岡野―それって貝殻の大きさなんじゃないの?
金田―いや、中身も直径10センチくらいなんですよ!
長和―あぁ、ありますよね、そういうホタテ。おれもよく食いましたよ。
岡野―それって北海道にしか生息してない種類なんじゃない?
金田―いや、青森でも食えますよそういうの!
岡野―あぁそうか、2人とも生き物がデカいことで有名な北国出身だったね。金田が実家で飼ってる金魚も鯉くらいの大きさあるし。
長和―それホントに金魚なんですか?
金田―(となりのテーブルの子供を見つめながら)なぁ…子供ってホント可愛いよな。
長和―可愛いですね。
金田―やっぱ男の子っていいよな。
長和―おれは娘が欲しいっすけど。
岡野― 一姫二太郎って言うよね。
金田―いや、おれは息子が欲しいな。だって自分の分身だよ?さらに、自分が叶えられなかった夢を叶えられる可能性を秘めてるんだよ?
長和―まぁあんま息子に背負わせるのもかわいそうではありますけどね。
金田―もちろん強制はしないよ!でも、息子が自然にラグビーに興味を持つ環境は整えたい。家にボールを置くとか、テレビ観戦するとか。
長和―でも、そう言えば、桜井が言ってましたけど、ラグビーをやってた人の息子は何も言わないでも勝手にラグビーに興味をもつようになるらしいですよ。
岡野―あー、おれそのパターンだ。
金田―うちは家族でラグビーやってるのおれだけだからなー。おれが勝手にラグビー始めましたって感じだからなー。
長和―うちの親父は柔道です(笑)
岡野―なんだよ、この意味ありげで意味のないくだり(笑)ところで唐突だけど長和はいまのBYBをどう思う?
長和―いま試合3日前ですけど、土曜の練習では、まぁ確かに笑いもあってもいいんですが、もっと勝つぞっていう雰囲気を出していかないといけないなっていうのは去年から思ってます。
岡野―なるほど、去年の流経戦前のメンバー発表の時にも同じこと言ってたね。
長和―…辻中さんたちと一緒にラグビーができるのも、あと3カ月なんですね…
岡野―あぁ、おれあの人好きだし、頑張らないとな。
金田―辻中さんって、正直最初はキャプテンに向いてるのか不安だったんですけど、あの人はここ半年でとくに変わりましたよね。一人で何回も、自分たちのだけじゃなく敵チームの試合のビデオも見て、ずっとずっと練習内容を考えてて、下級生にも「きょうこういう練習やろうと思うんだけど、どう思う?」っておれたちのことすごい信頼してくれてて。こんなにこの人と一緒に一部に上がりたい、この人を男にしたいと思える人はなかなかいないよ。
長和―同感です。
岡野―確かに、おれたちが一年生の頃のやんちゃな「パンくん」は、誰もが頼れる「辻中さん」になったよね。絶対に男にしたい人だね。
長和―二つの意味で「男」にしたいですね(笑)
一同―(笑)
長和―あと、丹羽さんがいなくなったら、BYBどうなっちゃうんですかね?
岡野―たしかにタテの繋がりは弱くなる可能性はあるなー。集会所的なものがなくなるからね。うちは新丸子だから遠いし。
金田―うちはべつにいいよっていうスタンスだけど、となりの部屋の奴の苦情が厄介ですね。
岡野―学年越えて遊びに行くこともあんまなくなるかもしれんね。
金田―そんな心配しないでも大丈夫だと思うんですけどね〜。しかしいまの4年生って、仲良いですよね。4年生だけで遊びに行ったりとか。
長和―2年生も仲良いですよ!よく学年で遊びに行きます。
金田―3年生は…そういうことあんまないな…
岡野―みんな好きな遊びがバラバラなんじゃないかな。金田は飲み会したがりだしおれは飯食うのが好きだし、とくに関谷の趣味は大人だからなー。
金田―釣りですか?
岡野―そう、おれが関谷と釣りをしたいのは、あいつの世界に入っていきたいからなんだよね。
長和―なんだか関谷さん、遠い存在になってますね、親友なのに。
岡野―あと、あいつはショッピングが好きだな。
金田―ところで、1年生って仲良いのかな?
長和―さぁ…仲良いんじゃないでしょうか。とくに誰かと誰かが仲悪いとかは聞きませんね。
金田―そんなのそうでしょ(笑)3年生でも同期の中で仲悪いのが有名だったのは、岡野さんとカツケンさんくらいのもんだったよ!
岡野―この前澤井さんに「カツケンとまたケンカしてよ!(笑)」って言われたけど、今カツケンは青木というパートナーを手に入れて、さらに丹羽さんの軍門に下って、良くも悪くもおれとは付かず離れずの距離を保ってていい感じの関係が築けてると思うよ。まぁ高校のときは高校のときで、オカッツワールド(岡野とカツケンの世界)が世界の全てだと思ってたけど、一回BY的な価値観を身につけちゃうと、どうもね。
金田―まぁそのオカッツワールドのせいでカツケンさんは自分の服飾センスがダサかったということに気付けなかったという罪はありますが。
岡野―それは言わないであげて(笑)
金田―長和は同期だと誰と仲良いの?
長和―おれですか?みんなと仲良いですよ。でも、あんまよくわかんないのは匠ですかね。おれは匠ともっと仲良くなりたい。もっと匠のこと知りたいよ。でも匠ってとおいんだ。同期でいるより先輩といるほうがたのしそうなんだよね。それがとてもつらいよ。なんか逆に一緒にいると申し訳なくなっちゃう。ごめんね匠。おれらが先輩みたいにおもしろかったら、もっと仲良くなれたのかな。
岡野―泣いた。
金田―じゃあ先輩、後輩では誰と仲良いの?
長和―上は岡野さんとは仲良いです。あと青木ですかね。タメですし。あと…澤井さんとか関谷さんとかとはよく喋りますけど、やっぱ岡野さんが圧倒的です。一緒にいて安心するんですよね。おれがBYBに入ったのも、最初に声を掛けてくれたのが岡野さんだったからですし。
岡野―新歓主任冥利に尽きるわ。
長和―下は…カジ(梶間)とはよく喋りますね。主に丹羽さんについてですが。
岡野―やっぱ長和は丹羽さん嫌いなの?
長和―そんなことないですよ!丹羽さんとは仲良くしたいと思ってます!
岡野―また微妙な言い方の上手いやっちゃな。
金田―あー、試合前の禁欲禁煙辛ぇなー。
岡野―毎度のあれか。いまのお前の様子見てるとタバコやってなくてよかったと心から思うよ。
金田―おれ最近ラグビーでも自制してるんですよ。おれはもう上級生だから、流経戦前後とか、絶対怒らないように気をつけてたんですよね。…まぁその自制も翌々日のタッチフット中のタックルでパァになったけどね(笑)
長和―あれは危なかったですね。
金田―あのとき丹羽さんに、怒った理由を尋ねられて、長和が調子こいてたのにキレたんじゃないかとか言われたんですけど、そんなことは全然関係なくて、流経戦の前からずっとたまりにたまってたフラストレーションが匠をはけ口に一気に出てきちゃったんですよね。
長和―あのときはおれも久しぶりに走れるようになったので、確かに調子こいてました。すいません。
金田―おれが自制をしようと思ったのも、OBの筒井さんの存在を知ったからなんですよね。あの人、3年生まではおれみたいに、すぐカッとキレる人だったらしいんですよ。それが4年生になったら急に、「ごめんね」って言いながら敵をブチ飛ばす人になったらしくて…
岡野―へぇ、そうなんだ。この前初めて会った時は、おれも想像してたより物腰が柔らかくて優しい印象を受けたけど。
金田―そうなんですよね、上級生としておれもああいう風にならないとと思ったわけです。っていうかおれは下級生から怖い人みたいに思われてるらしいけど、実際そんなことあります?色々ギャグ言ったり、スベったり、かなり打ち解けやすい人間かなとは思ってるんですけど(笑)
長和―でも、この前金田さんが古賀ちゃんを飲み会に誘っただけで泣かれましたよね(笑)怖かったかららしいですけど(笑)
岡野―たまにキレることを除けば、愉快なオッサンだよね。
金田―そうなんです!愉快なオッサンなんです!おれ、いまの長和みたいな存在、求めてるかもしれん。おれがなんかギャグ言って、ややウケしたとき、「いいじゃん金田!その調子だよ!」とか鼓舞してくれたり、ダメだったときは「ドンマイ!」って励ましてくれる、微妙に上から目線で接してくれる下級生。
長和―そうだね、そしたら他の下級生も「あぁ、金田さんってああいうのでいいんだ」ってわかりますからね(笑)
岡野―なんだ、お前らやっぱ仲良いんじゃん。
金田―やっぱもっとみんなと仲良くなりてぇよな〜。この前の練習後の飲み会もそう思って企画したんだよ。学年かかわらず、色んなやつと喋りたいな。
岡野―お前は1人で喋りすぎだろ(笑)
金田―そうなんすよねー、おれこの前高校の後輩にも「金田さんといると勝手に一人で喋っててくれるから楽なんですよね」って言われたんですよ(笑)
岡野―(自虐?自虐風自慢?それとも八戸高校トーク?)
金田―しかし今回の斬新なメンバーの食事会楽しかったですね。これはハマりそうだわ。
岡野―また今度今までにない新しいメンバーと遊んでみようかな。堀内と渉さんと、とか。
一同―(笑)
長和―たしかに、こういうのクセになりそうですね(笑)岡野さんとはまた普通に飯食いに行きたいですけど。
金田―マジか。